●第50回在京白堊回総会プレイベント●    

第5回「先輩を囲む会」メモ


在京白堊会総会プレイベント「先輩を囲む会」の第5回が1月20日、金野索一さん(S59卒)をゲストに、東京都文京区の「肥後細川庭園」会議室で、計18人が参加して行われました。

多くの政治家を輩出する「日本政策学校」の学長、多摩大学大学院特任教授など多彩な肩書を持つ金野さん。今回は、代表理事を務めるNPO法人「エドテック・グローバル」が取り組む、「ICT(情報通信技術)を活用した平和実現」構想をテーマにお願いしましたが、話はさらに、「日本人は、世界をよくするため、どんな特性を発揮すべきか」や「AI革命時代を生き抜くためのヒント」といったところにまで広がっていき、さらに知的興奮に満ちた話になりました。

世界中の誰もが「戦争や飢餓をなくすべきだ」と思っているにも関わらず、なくならないのはなぜか?

「それは、なくならなくてもすぐに困らない人たちが世界を動かしているからだ」と金野さんは言います。

では、「戦争をなくしたい」という切実な思いを持つ人はどこにいるのか?

「それは、戦争が起きいている国々にいる。なぜなら、「人間は自身の原体験」で決まる。紛争・飢餓を実際に体験した人間こそが、それをなくしたいという強い動機を持っているから。」
「彼ら(紛争を経験した人々)は、自分だけが立身出世しても、世の中がおかしくなると、自分の成功がまったく意味をなくしてしまう、ということを(身をもって)知っている。だから、社会全体を良くしたい、と痛切に思っている。」

そうした考えのもと、金野さんは、世界三大紛争地帯である「中東(ヨルダン)、バルカン半島(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、南アジア(バングラデシュ)」にアフリカ(ルワンダ)を加えた4か国で無償の学校を設立し、日本からも専門家を講師として派遣し、ICTに長けた未来の世界リーダーの養成を行っています。

実際のカリキュラムでは、ICTの技術的なことよりもむしろ、人間の内面を磨くプログラムを重視しているといいます。相手を否定しない姿勢や考え方を学ぶ「ピース・コミュニケーション」などの授業導入がその一例です。
講師は、各界の専門家がボランティアでおこなっているそうです。日本の大学生などの若者も現地に派遣され運営の手伝いをしているとのことで、「それが日本の学生にとっての良い学習機会になっている。参加者からNHKの内定をもらった学生も複数出た」そうです。
こうした地球規模の課題に、日本人が取り組むことの「意味」についても説明がありました。「個人や国家が存立する基盤である食糧・エネルギーの多くを外国に依存している」日本が「地球共生のリーダーシップを発揮することは、自己利益を追求することでもある」のだそうです。
さらに、「AI革命」の真っただ中にあっては、「セクター」の枠を超えたリーダー「トライセクターリーダー」が重要になるのだそうです。突出したカリスマ型リーダーでなく、さまざまな分野の様々な人々の知を集めた「集合知」を活用するリーダーこそが真のリーダーたりうる、と金野さんは訴えます。

話題は、「世界の紛争・飢餓をなくす試み」から、来るべき未来を我々はどう生き抜いていけばいいのか、というところまで広がり、その後、場所を変えて行った懇親会まで、白熱した議論が続いていきました。懇親会では、金野さんから、「エドテック・グローバル」が近く、学校運営に関係したクラウドファンディングを実施することも発表されました。

また、今回の「囲む会」では、カゼのため出席できなかった2人が「ビデオグループチャット」を活用して、自宅から金野さんのレクチャーを視聴することができました。まさに時代の動きの速さを肌で感じる会になりました。
 
 

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